今話題の福祉住環境コーディネーターとは

高齢者や障がい者が自宅での生活を快適に送れるように住環境のコーディネートを行うのが福祉住環境コーディネーターの仕事です。福祉・医療・建築などの分野と連携し、生活環境を整備します。高齢化に伴い、バリアフリーを考慮した住宅や施設のニーズが高まっているため、資格を持つ人材が多くの現場で求められています。資格には1級～3級があり、転職や就職に有利に働くのは2級以上です。スクールへの通学の他に、通信講座で学ぶことも可能です。

福祉住環境コーディネーターの専門家として独立した業務を行うことはありません。福祉・建築関係の仕事に従事しながら、福祉住環境コーディネーターとしての業務を兼任する場合がほとんどです。福祉住環境コーディネーターの仕事のみだと、年収は約150万円です。専任として働くことがないため、雇用形態も様々です。建築関係なら正社員か契約社員が多いですが、介護職と兼務する場合はアルバイト・パート契約で働く人も多いようです。

3級は福祉に関する基礎知識について問われるため、福祉について学んでいる学生の受験者が多いようです。2級からより実践的な内容となるため、業務の幅を広げることを目的に介護士や建築士などが多く受験しています。1級は難易度が高く、建築に関する知識が必須となるため、福祉分野よりも建築関係者のほうが多く受験しているようです。合格率については、級位が上がるほど低くなります。試験内容は、2級まではマークシート方式ですが、1級からは記述式試験も行われます。