福祉住環境コーディネーターとして介護の仕事に携わる場合

介護・福祉関連で働く場合

介護サービスには、訪問介護・デイサービス・老人ホームなど様々な形態があります。直接利用者のケアを行う介護士や介護サービスの提案を行うケアマネジャー、あるいは営業職など職種も豊富です。収入は職種によって異なりますが、大体月20～35万円ほどで推移しています。福祉住環境コーディネーターに対して資格手当が支給される場合もあります。介護サービス関連事業はここ数年で大きく伸びています。ニーズが非常に高いので、採用される可能性も高いです。
また、福祉用具レンタル・販売を行う会社に勤めることも可能です。顧客の要望や悩みを聞いた上で、最適な提案を行います。福祉用具専門相談員の資格を持っている場合は、より採用されやすいでしょう。配達員やメンテナンス関連の職種であれば、月20万円ほどの収入が見込めます。直接販売の営業職やアドバイザーなら、月30万円を超えるケースもあります。給与面で福祉住環境コーディネーターの有資格者を優遇しているケースも多いので、収入アップを狙う人にはおすすめです。

ケアマネジャーにもおすすめ

ケアマネジャーとして働いている人にも福祉住環境コーディネーターはおすすめです。利用者の相談に応じる中で、住環境整備の必要性を感じるケースは多くあります。その際に、福祉住環境コーディネーターとしての知識があれば専門的な立場から提案できます。また、実際に福祉用具の手配をする際にも、より専門的な知識を持って依頼できるため、結果として利用者のニーズに寄り添ったサービスの提供が可能となります。

施設の職員として働く場合にも役立つ

施設内で働く場合には、「危険に対するセンサー役」になれます。介護施設はバリアフリー構造で設計されており、なるべく危険を排除した構造となっています。しかし、100％事故のリスクがない施設は存在しません。どの施設にも危険因子となり得る場所が存在するため、そこに対するケアが求められます。こうしたリスクにいち早く気付き、改善提案ができる存在こそが福祉住環境コーディネーターです。
「あらかじめ危険を排除した施設である」という思い込みから細かいリスクに気付けない介護職員もいます。しかし、小さなリスクが結果として大きな事故につながる可能性は大いにあります。このような中で、利用者の安全を確保する役割を担う福祉住環境コーディネーターの存在は非常に重要です。的確な改善提案を行うことで周囲からの評価も高くなり、キャリアアップしやすくなります。